あなたクライアントから以下のようなことを言われたことがありませんか?

「このキーワードで一記事書いてください」
「SEOを意識してライティングしてください」

など、テストライティングを含めてよくあるケースです。しかし未経験のライターにとっては少々ハードルが高いです。

本記事では、現役SEOライターである僕が、

  • そもそもSEOとは何なのか
  • 在宅ライターがSEOライティングを身につけるメリット
  • クライアントに喜ばれるためには実際にどんな文章を書くと良いのか

といったことを解説します。

まずはSEOの基礎知識からお話しますが、先にライティング方法が知りたい方は「在宅ライターが最低限押さえておくべきSEOライティングの基礎」からご覧ください。

それではまいりましょう。

まずはSEOの基礎知識から

そもそもSEOとは何なのか見ていきましょう。

そもそもSEOとは

SEOを分かりやすくいうと、「検索エンジンで上位表示させるために行う対策」のことです。

  • 検索エンジン
  • 上位表示

この2つの用語が分からない人もいると思うので少し補足します。

検索エンジンとは


検索エンジンとは、GoogleYahoo!などの検索サービスのことです。

ちなみにYahoo!はGoogleの検索エンジンの仕組みを採用しているので、「検索エンジンとは、Googleのこと」と理解していただいて大丈夫です。

上位表示とは

上位表示とは、「特定のキーワードで検索されたときに、検索結果の上位に表示されること」です。

例えば、以下は「りんご」について詳しく書かれたページです。
出典:リンゴ – Wikipedia」このページは、Googleで「りんご」と検索すると1位に表示されます。

これが、特定のキーワードで検索結果の上位に表示されている状態です。

ちなみに、順位は度々変動するため、あなたが当記事を読んでいる時は他のページが「りんご」で1位に表示されているかもしれません。

クライアントがSEOを意識する理由は、アクセスが集まるから

クライアントがSEOを意識する理由は、アクセスが集まるからです。

たとえば、あなたがダイエットのテーマで1記事書いたとして、その記事が「ダイエット」というキーワードで上位表示したとします。

順位が高ければ高いほど、その記事にはアクセスが集まります。理由は、人の目に付きやすくなるからです。

実際に2017年にグーグルが公開したデータを見ると、検索結果1位のクリック率は平均21.12%とダントツで高いです。

つまり、「ダイエット」と検索する人の約2割が1位のページに訪れるということですね。


「ダイエット」というキーワードはGoogleで一月に10万〜100万回検索されています。

「ダイエット」で1位になると一月に約20万PV

「10万〜100万回」はアバウトなので、仮に50万回と仮定すると、2割である”10万人”が1位のページに訪れる計算になります。

つまり、先ほどの1記事だけで一月に10万PV稼ぐわけですね。※PV(ページビュー)とは、ページが何回読まれたかを表す指標のことです。

ちなみに、Yahoo!も合わせると検索数は約2倍になるため、実際は一月に約20万PVの流入があると仮定できます。

アクセスが集まれば売上が上がりやすくなる

サイトの収入源は、

  • 記事に掲載している商品が売れる
  • アドセンス広告がクリックされる
  • メルマガ登録数が増える

など様々ですが、「アクセスが集まる=見込み客が集まる」なので、基本的にアクセス数が多くなればそのサイトの売上は上がりやすくなります。

そのため、ほとんどのクライアントがSEO対策を意識してサイト・メディア運営を行っています。

在宅ライターはSEOスキルは身につけるべき?

在宅ライターはSEOスキルを身につけるべきか?というと、収入を上げたい人は身につけることをおすすめします

理由は、そのスキルを身につけるとライターとしての収入が上がります。そして、デメリットはとくに無いからです。

詳細は「在宅ライターがSEOライティングを身につけることのメリット3つ」で解説します。

SEOライティングとは

SEOライティングとは、「検索エンジンで上位表示させるための記事の書き方」のことです。

つまり、クライアントに「SEOを意識してください」と言われたら、SEOライティングを行えばOKです。

ちなみに、このスキルを身につけているライターのことを、「SEOコンテンツライター」といいます。

記事の書き方については「最低限押さえておくべきSEOライティングのポイント4つ」で解説します。

在宅ライターがSEOライティングを身につけることのメリット3つ

先ほどお伝えした通り、SEOライティングとは「検索エンジンで上位表示させるための記事の書き方」のことです。

このスキルを身につけることのメリットは3つです。

  1. 「やり直し」が減っていく
  2. 報酬単価が上がる
  3. 自身のブログを持ち独立できる

それぞれ見ていきましょう。

メリット1.「やり直し」が減っていく

1つ目のメリットは、「やり直し」の回数が減っていくことです。

とくに新人ライターであれば、クライアントから「ここ修正してもらえますか?」と言われることも度々あります。

やり直しが減る理由

「SEOを意識してライティングしてください」というクライアントは、納品された記事をチェックする際「この記事は狙ったキーワードで上位表示できるかな?」という視点で記事をチェックしています。

そのため、SEOを意識して書かれた質の高い記事が納品されれば、クライアントに満足してもらえ、やり直しの必要が無くなります。

メリット2.報酬単価が上がる

2つ目のメリットは、報酬単価がが高い仕事を受けれるようになることです。

一記事で1万円以上稼ぐことも十分可能

まずは例を見て見ましょう。

【女性向け記事】ネットショップ掲載・化粧品のSEOライター募集!
→1記事10,000円

SEOの教科書
→1記事2,000円~20,000円

株式会社WEBライダー 求人・採用情報
→1記事30,000円~100,000円

このように、一記事だけで1万円以上を稼ぐことも可能となります。

報酬単価が上がる理由

クライアントがSEOを意識する理由は、売上が上がるから」の項目でお伝えしましたが、SEOライティングのスキルが高ければ1記事だけで多くのアクセスを集め、サイトに利益を出すことができます。

このように、SEOライティングができるライターは1記事の価値が高いので、その能力に応じて高い報酬が支払われます。

メリット3.自身のメディアを持ち独立できる

3つめのメリットは、自身・メディアを立ち上げ独立ができることです。

たとえば、好きなテーマでメディアを運営し広告収入を得たり、自分が培ったSEOライティングスキルを人に教えるオンラインスクールを運営することも可能です。

自分でメディアを立ち上げ、自分でアクセスを集めて利益を上げれば、その利益を100%受け取ることができます。

マーケティングのスキルがあれば尚よし

ただし、独立して結果を出すためには一からビジネスを設計する必要があるため、SEOライティングだけでなくマーケティングのスキルも勉強されることをおすすめします。

そのため、はじめはSEOライティングを学んで、独立を考える段階になったら徐々にマーケティングの知識も見つけていくとスームーズです。

在宅ライターが仕事を受注する際の2通りのパターン

在宅ライターが仕事を受注する際は大きく分けると次の2パターンがあります。

  1. マニュアルや予め記事構成が指定されている場合
  2. キーワードだけ指定された場合

それぞれ見ていきましょう。

マニュアルや予め記事構成が指定されている場合

SEOライティングのマニュアルや、記事の構成がある程度クライアント側から用意されており、その構成に沿ってマニュアルを見ながら記事を執筆するパターンです。

この場合はとても記事が書きやすいですね。

クライアント側の意向もあるため、基本的にそのマニュアルや記事の構成通りに記事を書くことが望ましいです。

キーワードだけ指定された場合

例)「子育て 食事」というキーワードでSEOを意識しつつ一記事書いてください

このように、マニュアルや記事構成が用意されておらず、「〇〇」というキーワードで1記事書いてください。と言われるパターンです。

先ほどよりもハードルは高いですが、テストライティングも含めてよくあるケースです。

「ぶっちゃけ、書き方がわからない!」という方は、次の項目で紹介するSEOライティングの基礎知識を参考にされてください。

在宅ライターが最低限押さえておくべきSEOライティングのポイント4つ

最低限のSEOライティングを行うためには、次の4つのポイントを押さえて記事を書きましょう。

  1. キーワードの検索意図を推測する
  2. 不必要な文字数を増やさないこと
  3. 適切に改行する
  4. 見出しを作成する

それぞれ見ていきましょう。

ポイント1.キーワードの検索意図を推測する

キーワードの検索意図を推測するとは、「そのキーワードで検索する人は何が知りたいのかを推測する」ということです。

先の例でいうと「「子育て 食事」と検索する人は一体何が知りたいんだろう?」と考え、それを推測します。

そして、このキーワードで検索する人が知りたがっている内容を記事に書いてあげるイメージです。

この”検索意図”にしっかり回答する記事を書けば、「子育て 食事」と検索された時その記事が上位表示します。

例)「バレンタインデー お返し」と検索すると、、

例えば、「バレンタインデー お返し」というキーワードで検索するとこのような記事が上位表示します。

このキーワードの検索意図は、「バレンタインデーのお返しは何あげたらいいんだろう・・・」という悩みです。

そのため、この検索意図にしっかり答えている記事をGoogleが上位表示させています。

このように、キーワードの検索意図を推測し、それに答える記事を書くとGoogleが上位表示させてくれます。

検索意図の見つけ方は2つ

では、「子育て 食事」の検索意図は何でしょう?

場合によってはキーワードを見るだけで「きっとこれが知りたいんだな!」と分かるキーワードもありますが、もちろん検索意図が分かりにくいキーワードもあります。

検索意図を見つける方法として2つご紹介します。

  1. Googleで検索する
  2. Yahoo!知恵袋で検索する

それぞれ見ていきましょう。

Googleで検索する方法

1つ目は、Googleで検索する方法です。

先の例でも紹介しましたが、そのキーワードでGoogleで検索すると、検索意図に答えている記事をGoogleが上位表示させています。

つまり、これら上位表示している記事を読めば、そのキーワードの検索意図を見つけることができるわけですね。

そして、これら上位表示している記事よりも分かりやすく検索意図に答える記事を書くと、その記事が1位に上位表示するようになります。

Yahoo!知恵袋で検索する方法

2つ目は、Yahoo!知恵袋で検索する方法です。

Yahoo知恵袋で検索すると、「そのキーワードで悩んでいる人の実際の声」を見ることができます。

  • 性別は男女どちらが多いのか
  • 年齢は何歳ぐらいなのか
  • なぜその回答をベストアンサーに選んだのか

など、よりリアルな悩み・人物像を推測することができます。

そのため、Googleで検索しても検索意図がよく分からないキーワードの場合は、Yahoo!知恵袋でも検索されることをおすすめします。

ポイント2.不必要な文字数を増やさないこと

検索意図が分かればそれについて記事を書くわけですが、不必要な文字数を増やさないことも重要なポイントです。

例)1記事4000文字前後で執筆してください

このように、クライアントから文字数を指定されるケースも多いですよね。

すると、「要点を分かりやすくまとめて書いたんだけど、文字数があと少し足りない・・・」、「とりあえず、なんとなく文字を付け足してみよう」となるケースはあると思います。

その結果、遠回しな文章になったり、文言は違えど何度も同じこと言っている文章になり、かえって記事が読みづらくなる場合があります。

ライバル記事よりも分かりやすく書くのがポイント

ポイントとしては、ライバル記事よりも分かりやすく記事を書くように心がけることをおすすめします。

ライバル記事とは、そのキーワードで実際に上位表示している記事です。

それらの記事をしっかり読んで、

  • ライバルよりももっと分かりやすい表現で書けないかな?
  • ライバルに不足している情報は無いかな?

という視点で記事を書くと、自然に文字数は増えていきます。そしてその結果、ライバルよりも質の高い記事が出来上がるので、あなたの記事がより上位表示しやすくなります。

ポイント3.適切に改行する

3つ目のポイントは適切に改行することです。

改行が無い文章

改行されている文章

このように、改行されている文章の方が見やすいですよね。

ポイントとしては、1行の文字数は長くても100文字前後にして改行を行うと読みやすい文章になります。

ポイント4.見出しを作成する

4つ目のポイントは、見出しを作成することです。


このように、太文字で見出しを作成することで、さらに記事が読みやすくなります。

ポイントとしては、文章を書く前にある程度見出しだけで記事の構成を作成し、その見出しの中に文章を書いていくようにすると良いです。

すると、記事も書きやすくなり、読みやすい文章ができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回お伝えしたポイントを参考にしていただければ幸いです。

記事の内容で分かりにくい部分がありましたら、こちらの「お問い合わせフォーム」よりご連絡いただければと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。